こんにちは。院長の三浦です。
前回の続きです。
今から25年前、英国グラスゴーでの国際会議で、
むし歯をおこす能力の強い細菌は少なくとも
ミュータンス・レンサ球菌(ミュータンス菌)
乳酸桿菌
低pHレンサ球菌
の三つであることが承認されました。
さらに、これら一つの菌の数よりも、歯垢中の菌のバランスが重要
であると結論されました。
また、10年前には、3歳児の虫歯と
「親の使った食器や口移しでたべさせない」という
ミュータンス菌の感染予防行動の関連を調べた研究が発表されました。
現在、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科健康推進歯学分野教授の
相田潤先生が2011年に発表した論文では
「環境その他の影響の方が大きく、母子感染の関連性はほとんどない」
(図1)
さらに、ミュータンス菌がいなくても虫歯になる人はいることがわかりました。
確かに母子感染はおこりますが、
「ミュータンス菌をうつさないことはそれほど重要ではない」
ということです。
(図2)
図1.2は共に相田先生のものです。
むし歯予防に特に大切なのは
・だらだら食べをしない生活習慣
・高濃度フッ素入り歯みがき粉を使った歯みがき
・シーラント
です。
日本では歯みがき粉のフッ素濃度は最高1450ppmですが、
1000ppmと比べ6%むし歯予防効果が高く、500ppmのものは、
むし歯予防効果が明らかでないとWHO(世界保健機構)が発表しています。
専門家の中でも誤解や思い込みがあります。
正しい知識を身に着けて、お口の健康を守りましょう。
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三浦歯科医院
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