2022年5月19日木曜日

ビタミンDと歯の関係

武蔵小金井の歯医者 三浦歯科医院 院長の三浦です。


コロナ対策の行動規制が緩和され、ゴールデンウイークの人出も回復したようです。外出するとなると気になるのが紫外線、肌への影響を考え、SPF値の高い日焼け止めを使う機会も増えてきます。


意外に思われるでしょうが、実はこれ、歯とも関係があるのです。

紫外線は肌にとっては大敵ですが、ビタミンDを作るためには必要なものです。


ビタミンDは、食物からのカルシウム吸収を促し、血液のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、骨の健康に役立ちます。骨粗鬆症を防ぐためにビタミンDは必須です。


最近はビタミンDには、肝臓、肺、乳房、前立腺などのがんに対する予防効果があるといわれています。


エナメル質形成不全という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、歯が歯肉の中で作られるとき、エナメル質の一部が上手くできず白濁したり、茶褐色になったりするものです。日本人の場合5人に1人くらい発生すると言われていますが見た目に問題があるだけでなく、酸に対する抵抗力も弱いので、虫歯になりやすくなります。これが母親のビタミンD摂取と関係があるのではと言われています。



最近、母乳の成分を調べた研究が発表され、SPF値の高い化粧品の普及にともない、体内のビタミンD形成が上手くいかないため、母乳中のビタミンDが必要量の1/10にも満たないとのことです。



日光でできない分のビタミンDを、食品として取る必要があります。サケなどの魚介には多量に含まれていますのでおすすめです。ただし妊婦さんの場合、深海魚や大型魚に含まれる水銀にも注意しましょう。


【参考資料】

ビタミンD

厚生労働省eJIM | ビタミンD | サプリメント・ビタミン・ミネラル | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト (ncgg.go.jp)

魚の水銀

051102-2a.pdf (mhlw.go.jp)

エナメル質形成不全

files_44.pdf (tdc.ac.jp)




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