こんにちは。武蔵小金井の三浦歯科医院 院長の三浦です。
この度、東北大学と札幌医科大学の共同研究で、保険診療で使われる
「金銀パラジウム合金」 いわゆる銀歯による金属アレルギーの起こる
システムが解明されました
金銀パラジウム合金は、日本だけで使われる代用合金で、金歯の代替として開発されましたが、平均耐用年数が7年と短く、アレルギーが起こることが指摘されていました。
当院では、安全のため、現在、パラジウムを含んだ金属は使用していません。
歯科金属アレルギーにおけるアレルギー抗原の発現機構... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
培養細胞にパラジウム溶液を加えると、免疫反応に重要な遺伝子複合体
「MHCクラスⅠ」が一時的に細胞内に取りこまれ、その後、細胞表面に
再出現することを見いだした。この細胞内在化に伴って抗原ペプチドが
置換される。これによりアレルギー抗原が発現し、アレルギーを引き起こすアレルギー性T細胞を活性化して発症につながる。
なんか難しい話ですが、
免疫というのは 自分の体の成分と異なるものが入ってきたとき、
それを抗原と認識し排除する働きです。
MHCクラスⅠというのはMajor Histocompatibility Complex主要組織適合性遺伝子複合体の略で体の細胞すべてが持つお皿のようなものです。
いつもは体の細胞が分解してできたものをお皿の上に乗せているのですが、パラジウムが乗ったとき、それを抗原と認識しアレルギー性T細胞という
免疫細胞が攻撃することにより、発疹や全身に水疱ができる掌蹠膿疱症等の症状が起きるということがわかったのです。
三浦歯科医院は、これからも患者さんの安心安全な治療を目指して行きます。
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